🔸 はじめに
2022年にK‑POP界に登場し、瞬く間にトップスターとなったガールズグループ
NewJeans(ニュージーンズ)。彼女たちを手掛けたのが、HYBE傘下のレーベルADORです。
しかし2024年以降、プロデューサーでありADOR CEOだったミン・ヒジン氏と
HYBE本社との対立が深刻化し、グループの進路に大きな影響を与えています。
本記事では、ADORとNewJeansの関係の始まりから現在に至るまでを、
時系列でわかりやすく解説します。
🔹 1. NewJeansとADORの始まり
- 2021年、元SMエンタのクリエイティブディレクターであるミン・ヒジン氏が、
HYBE内の独立レーベル「ADOR」のCEOに就任。 - その後、自身が企画したガールズグループプロジェクトを主導し、
2022年7月にNewJeansがデビュー。 - 『Attention』『Hype Boy』をはじめ、
従来のK‑POP像を覆すコンセプトで注目を集め、国内外でヒットを記録。
NewJeansは、ADORとミン氏の演出力のもと、HYBE傘下ながら独立性を保つ形で活動してきました。
🔹 2. HYBEとミン氏の対立
- 2024年4月頃、HYBEはMin氏に対する内部監査を開始。
ADOR内部の経営方針や報告体制を巡る不一致が指摘されました。 - 特に、同年デビューしたHYBE傘下の別グループILLITとNewJeansのコンセプトが酷似しているとの疑念がファンの間で広がり、ミン氏は「企画盗用では」と主張。
- HYBEはミン氏の解任を理事会に提案。これに対しミン氏は公開書簡で反論しました。
🔹 3. メンバーとMin氏の関係
- NewJeansのメンバー5人(ミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヒイン)は、
ミン氏の支援を公言。 - 2024年9月にはYouTubeライブで、ミン氏への信頼と復帰を求める発言をし、話題に。
- さらに記者会見では、HYBEの対応に不信感を示し、「専属契約解除」を一方的に表明。
同時に「NJZ」という名称での独立活動の意志を明かしました。
🔹 4. ADORとNewJeansの法的対立
- 2024年12月、ADORは「NewJeansとの契約は有効」として、
ソウル中央地裁に仮処分と訴訟を提起。 - 2025年3月21日、裁判所はADORの主張を認め、
「NewJeansはADORの許可なしに独自活動してはならない」との仮処分を正式決定。 - 同年5月30日には、NJZ名義やメンバー個人の活動についても、
「1件ごとに1億ウォン(約730万円)の損害金支払い命令」が追加で下されました。
🔹 5. 高裁判決と現在の状況
- 2025年6月17日、NewJeansメンバー側の控訴は棄却され、
ソウル高等裁判所はADOR側の排他的管理権を再確認。 - 現時点で、NewJeansは専属契約下にあることが法的に確定しており、
無許可の活動は差し止められています。
🔹 6. 活動状況と今後の見通し
項目 | 状況 |
---|---|
契約状態 | ADORとの専属契約が継続中(法的に有効) |
グループ活動 | 2025年3月以降活動休止中 |
名義使用 | 「NewJeans」も「NJZ」も独自使用不可 |
公式声明 | ADORは「復帰を支援したい」と発言。メンバー側は沈黙を続けている |
現在、NewJeansは活動を中断した状態にあり、
ADOR側は「5人全員が元の場所に戻ることを望む」と表明。
一方、メンバー側の立場は明らかにされておらず、今後の進展が注目されています。
✅ まとめ
NewJeansとADORの関係は、成功を共に築いたパートナーシップから、法的対立に発展しました。2025年6月時点でのポイントは以下の通りです:
- 専属契約は解除されておらず、ADORが管理権を持つ
- メンバー側の独自活動は法的に禁止されている
- グループは活動休止状態で、将来の方向性は未定
今後、双方がどのような合意に至るかによって、
NewJeansの活動再開や再編成の可能性も見えてくるでしょう。
ファンとしては、メンバーが安心して活動できる環境が一日も早く整うことを願うばかりです。