2025年7月5日に行われたJ1第23節「横浜F・マリノス vs 横浜FC」の“横浜ダービー”を巡り、サポーターによる大規模な違反行為が発覚。これを受けて、横浜F・マリノスは59名のサポーターに対し無期限入場禁止処分を下すという厳しい対応に踏み切りました。さらに、関与が認められた4つのサポーター団体も応援活動の無期限停止となりました。
この記事では、その経緯と処分の詳細、クラブ側の対応、そして今後の影響について詳しく解説します。
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試合前後に確認された“違反行為”とは?
対象となったのは、2025年7月5日に三ツ沢公園球技場および周辺で行われた試合。当日は「横浜ダービー」と呼ばれる注目の一戦で、多くのサポーターが集まりました。
ところが、試合前後に以下のようなクラブ規定違反行為が確認されました。
主な違反内容
- 発煙筒・花火の使用
- 顔を隠すマスク着用などによる威圧的な行動
- 相手サポーターへの挑発(中指を立てる、罵声など)
- 警備スタッフの指示を無視し、エリア外へ侵入
- 集団での威嚇的行動、応援器具の不正使用
これらはすべて、Jリーグの観戦ルールおよびクラブの応援ガイドラインに違反しており、スタジアム内外の安全を脅かすものと判断されました。
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処分内容と対象者
クラブは映像および写真の解析、警備会社・Jリーグと連携した事実調査を行い、以下のような処分を発表しました(2025年7月14日公式リリース)。
個人に対する処分
- 対象者:59名
- 処分内容:無期限入場禁止
- この59名はJリーグ主催のすべての試合への入場が認められません。
- 内訳として、57名が挑発・侵入行為等、2名が発煙筒・花火などの危険行為に関与。
団体に対する処分
- 対象団体:4つのマリノス系応援団体
- 処分内容:応援活動の無期限停止
- 試合会場での横断幕掲出、旗振り、集団応援など、公式な応援活動はすべて停止。
- 団体名は非公表。
クラブが示した「再発防止策」
横浜F・マリノスは本件を非常に重く受け止め、以下のような対応を進めることを明らかにしています。
- 公園や周辺施設も含めた警備体制の見直し
- 応援ルールの再告知と啓発活動の強化
- サポーターグループとの対話機会の拡充
- 顔認証や映像記録システムの導入強化の検討
- 新たな応援ガイドラインの策定
また、今回の処分は「FAIR SUPPORT(公正な応援)」を守るための措置であると明言し、サポーターとの健全な関係を再構築していく姿勢を強調しました。
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一部ファンからは反発も
SNS上では「厳しすぎるのでは?」「これで応援文化が死ぬ」といった意見も見られる一方で、「毅然とした対応を支持」「安全第一」という声も多く見受けられます。
クラブとしては“制御されない集団行動”を見逃すことがクラブ全体への信用失墜につながることを恐れ、あえて強い処分に踏み切った形です。
処分決定までの流れ(時系列)
日付 | 内容 |
---|---|
7月5日 | 横浜FC戦当日。三ツ沢公園での違反行為が発生 |
7月6日〜 | 映像・写真による違反確認作業を開始 |
7月8日〜12日 | 59名への事情聴取・団体調査・協議 |
7月13日 | 4団体に活動禁止を通知 |
7月14日 | クラブ公式サイトで処分内容を公表 |
今後の応援文化はどうなる?
今回の件を受けて、Jリーグ全体としても「応援の自由」と「秩序・安全」のバランスを再考する機運が高まっています。
応援スタイルの多様性が魅力のJリーグですが、これからは「責任ある応援」「リーダーの統制力」「クラブとの連携体制」がより重要になってくるでしょう。
まとめ
今回の無期限入場禁止処分は、横浜F・マリノスにとってもサポーターにとっても、大きな“分岐点”となる出来事でした。
- 観戦マナーは「個人の自由」ではなく、「全体の安全」を守るためのルール
- 応援の熱量と秩序の維持は両立できる
この事件をきっかけに、より安全で魅力あるスタジアム体験が生まれることを期待したいところです。