2025年7月、国内大手VTuber事業会社「Brave group」が、韓国を拠点とするVTuberプロダクション「StelLive」との経営統合を発表しました。日韓をまたぐ大型統合により、VTuber業界に新たな動きが生まれようとしています。
本記事では、経営統合の詳細や背景、各社のプロフィール、そして今後の展望について解説します。
Brave groupとは?
Brave groupは、東京都港区に本社を置く日本のエンターテインメント企業。以下のような事業を展開しています。
- VTuberグループ「RIOT MUSIC」「V4Mirai」「HopStepSing」などの運営
- バーチャルアーティストの育成・マネジメント
- メタバース関連事業やIP開発
国内外で積極的にグループ拡大を進めており、過去にはアメリカやインドネシアなどへの進出も行ってきました。
StelLiveとは?
StelLive(ステルライブ)は、韓国発のVTuberプロダクションで、2022年設立。韓国国内で活動するVTuberに加え、韓国語圏の視聴者を中心としたファン層を抱えています。
StelLiveの主な特徴
- 所属タレントは韓国語メインで活動
- アニメ・ゲーム文化に親和性の高い若年層をターゲット
- TikTokやYouTubeでのショートコンテンツが人気
韓国VTuber市場では比較的後発ながらも、急速に存在感を高めているプロダクションです。
経営統合の概要
2025年7月15日、Brave groupはStelLiveを運営する韓国法人「Stellar Studio Co., Ltd.」と経営統合契約を締結。これにより、StelLiveはBrave groupの完全子会社となり、グループに正式に参画しました。
ポイント
- StelLiveの運営体制は維持されるが、Brave groupの経営資源を活用
- テクノロジー、ノウハウ、グローバル展開戦略を相互に連携
- 双方のファン層に対してクロスプロモーション施策も予定
経営統合の狙いと背景
Brave groupは2024年以降、グローバルVTuber戦略を強化しており、すでに北米、東南アジアでの展開を進めています。今回の韓国進出は、韓国・中国語圏市場を見据えた布石といえます。
StelLive側にとっても、日本の大手VTuber運営会社と連携することで、
- タレントの認知度拡大
- プロモーションやイベントの規模拡大
- テクニカル支援
といった恩恵が得られるため、双方にとってWin-Winの経営判断と言えるでしょう。
今後の展望は?
今後は、Brave groupグループ全体で以下のような取り組みが見込まれています。
- 日韓タレントによるコラボ配信・ライブの実施
- YouTube、TikTokを活用したバイリンガル向けコンテンツ制作
- 韓国国内でのリアルイベント展開やグッズ販売
- Brave group所属の他言語VTuberとのクロス展開(英語・インドネシア語圏含む)
VTuberの国境を越えた活動はますます活発になっており、韓国市場の本格参入はその象徴的な一歩です。
まとめ
Brave groupとStelLiveの経営統合は、VTuber業界の国際化と本格的なグローバル競争時代の幕開けを示しています。
日韓をまたいだ新たなシナジーが、今後どのような形で花開くのか。ファンとしても、VTuber業界を注視する関係者としても、目が離せない展開になりそうです。