世界的ヒット曲「Old Town Road」で知られるアメリカの人気ラッパー、リル・ナズ・X(Lil Nas X/本名:モンテロ・ラマー・ヒル、25歳)が、2025年8月21日(木)未明、ロサンゼルスで逮捕されました。
警察発表と複数の米メディア報道によると、リル・ナズ・Xはスタジオシティの大通りを「下着とブーツ姿」で歩いているところを発見され、その後警官への暴行の疑いで拘束されました。
さらに、薬物の過剰摂取が疑われ病院へ搬送されたことも報じられています。
逮捕の経緯
事件が起きたのは8月21日午前6時ごろ。ロサンゼルス・スタジオシティのVentura Boulevardで、ほぼ全裸状態の男性が歩いているとの通報が警察に入りました。現場に駆けつけた警官は、その人物がリル・ナズ・Xであることを確認。
しかし対応中、彼が警官に向かって突進し、
身体的に接触・暴行を加えたとして「警官への暴行(battery on a police officer)」の軽犯罪で現行犯逮捕されました。
このとき撮影された映像には、彼が下着とカウボーイブーツ姿で奇妙な行動を取る様子が映っており、SNSでも瞬く間に拡散。街中をさまよう姿や、交通用のコーンを頭にかぶる姿などが確認されています。
病院搬送と収監
逮捕直後、リル・ナズ・Xは薬物過剰摂取の疑いで病院に搬送されました。
医療処置を受けたのち退院し、同日午前11時22分ごろ、ロサンゼルス・ヴァン・ナイズにあるValley Jailに
収監されています。
起訴内容は軽犯罪にあたり、現時点で長期の拘留になる可能性は低いと見られます。
ただし、暴行の対象が「警官」であるため、今後の司法手続きや罰金、保護観察などの処分が注目されています。
背景:健康と精神状態
リル・ナズ・Xはこれまでも健康や精神面での苦悩を公にしてきました。2025年2月にはSNSで
「過去数年はとても辛い時期だった」と語り、顔面の半分が麻痺した経験から入院していたことを明かしています。
今回の件も、精神状態の不安定さや薬物使用が影響している可能性が指摘されています。
ファンの間では「健康が心配」「助けを必要としているのでは」といった声が広がっています。
音楽活動との関係
今回の逮捕劇は、音楽活動とのタイミング的な関係も注目されています。リル・ナズ・Xは7月に新作EP『Days Before Dreamboy』を発表し、収録曲「Light Again!」「Hotbox」「Big Dummy!」を公開。さらに、待望のニューアルバム『Dreamboy』のリリースを控えているとされています。
彼はこれまでも挑発的なプロモーションで話題を呼んできました。過去には「妊娠した男性」のようなビジュアルや、悪魔をモチーフにした靴を発売するなど、斬新かつ物議を醸す宣伝戦略を展開してきました。そのため、一部では今回の事件についても「アルバムのプロモーションの一環ではないか」との推測も出ています。
ただし、逮捕や薬物疑惑という深刻な事態であることから、単なる演出ではなく健康問題の可能性が高いとの見方が有力です。
ファンとメディアの反応
SNS上では、ファンの間で不安と動揺が広がっています。
- 「助けてあげてほしい」
- 「ただの宣伝なら笑えない」
- 「才能あるアーティストなのに心配」
といった声が多く見られます。
米メディアも連日報じており、逮捕現場の映像や病院搬送の詳細が取り上げられています。一方で、リル・ナズ・X本人や所属事務所からの公式声明はまだ発表されていません。今後のコメントや司法判断が注目されています。
今後の見通し
現時点での罪状は「軽犯罪」に分類されますが、暴行の対象が警官であることや、薬物関与の可能性が加わることで、処分内容が厳しくなる可能性も否定できません。保釈金の設定や裁判所への出廷日程など、詳細は追って発表される見込みです。
音楽活動への影響についても不透明です。新アルバム『Dreamboy』のプロモーションが一時的に停滞することは避けられない状況ですが、逆に話題性によって注目が集まる可能性もあります。
まとめ
- 2025年8月21日早朝、リル・ナズ・Xがロサンゼルスで逮捕
- 容疑:軽犯罪「警官への暴行」
- 状況:下着姿で街を徘徊 → 警官に突進 → 逮捕
- その後:薬物過剰摂取の疑いで病院へ → 退院後に収監
- 背景:過去に健康問題を告白、新アルバムのリリース直前
- 反応:ファン・メディアが健康と今後を懸念
リル・ナズ・Xは世界的に注目を集めるアーティストであり、今回の逮捕は音楽シーンのみならず、エンタメ界全体に衝撃を与えています。彼の健康状態と今後の活動に、引き続き注目が集まるでしょう。